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この記事の結論:外壁を手でこすって粉が付いたら、それが「チョーキング(白亜化)」——塗膜が寿命を迎えつつあるサインです。
ただし、あわてて塗装業者に飛びつく必要はありません。まずはご自宅の劣化サインを自分でチェックし、「本当に工事が必要な状態か」を落ち着いて見極めることが大切です。
この記事では、東京・神奈川・埼玉で外装リフォームを手がける専門店が、チョーキングをはじめとする外壁の劣化サインの見方と、自己診断のやり方をまとめて解説します。
なお、ご自身で屋根の上には絶対に登らないでください。高さ2m以上の作業は労働安全衛生規則でも危険とされ、転落事故のもとになります。
この記事の自己診断は、あくまで地上や手の届く範囲でできることに限っています。
チョーキングとは、外壁を手でこすると、チョークの粉のように顔料が手に付着する現象のことです。塗り替えの代表的な劣化サインとして知られています。
仕組みはこうです。塗料は主に「樹脂」と「顔料」が結びついてできています。塗ってすぐは、しっかりした塗膜になっているため、こすっても粉は付きません。
ところが紫外線の影響で樹脂が分解されると、顔料がむき出しの粉状になり、手に付くようになります。つまりチョーキングは、塗膜が本来の役割(外壁を守る膜)を果たせなくなってきたサインなのです。
ここで一つ誤解されがちな点があります。付く粉は「白」とは限りません。付着するのは、その外壁に使われている顔料の色です。青い外壁なら青、白い外壁なら白い粉が付きます。
また、顔料の入っていないクリア塗装(透明の塗料)では基本的に粉は付きませんが、劣化すると白っぽい粉が出てくることがあります。
紫外線による劣化なので、南面・西面や、壁の上のほうから進みやすいのが特徴です。
「艶がなくなってきた」「色が褪せてきた」という変化も、同じ紫外線劣化のサインだと考えてください。
やり方はとても簡単です。外壁を手のひらで軽くこすってみるだけ。粉が付けばチョーキングが起きています。
ただし、無理は禁物です。2階部分や高い場所を確認しようとして、脚立やはしごで無理な体勢を取らないでください。
手の届く範囲、目で見える範囲で十分です。高いところは、後述するプロの診断に任せましょう。
チョーキングだけでなく、次のサインもあわせてチェックすると、家の状態がより正確につかめます。
ひび割れは、太さで危険度が変わります。目安として幅0.3mmまでの細いひび割れは「ヘアークラック」と呼ばれ、多くは表面の塗膜やサイディング表面だけの割れです。一方、0.3mmを超えるものは「構造クラック」と呼ばれ、奥まで割れている可能性があります。
特に注意したいのが、ひび割れの周辺が黒ずんでいるケースです。これは割れ目が水の通り道(水道/みずみち)になり、壁が水を吸ってしまっている状態のサイン。放置すると外壁材の変形や雨漏りにつながります。サッシ(窓枠)まわりに割れが集中している場合も、揺れの逃げ場が少ないサインとして覚えておくとよいでしょう。ひび割れは、風・地震・車の振動といった「揺れ」、水を吸う「経年劣化」、そして「施工不良」が主な原因で、モルタル・サイディングのどちらでも起こります。
北側の壁や、隣家が近くて日当たり・風通しの悪い面に出やすいのがコケやカビです。少し付いている程度であれば、緊急性は高くありません。ただし、水分を多く含んで根を張るようになると要注意です。カビは黒く、肉眼では黒い点のように見えることもあります。「うちは北側にコケが目立つ」という程度の把握で構いません。
塗膜がベロンと剥がれたり、ぷっくり膨れたりしている場合、下塗りと上塗りの「密着不良」や、内部に入った水による「水膨れ」が起きている可能性があります。剥がれている=壁を守る膜が機能していない状態なので、放置は避けたいサインです。
▶ 関連動画:「塗装の膨れ・はがれ」はなぜ起きる?上から塗装できる?
新築時や前回塗装時と比べて、色が褪せてきた・艶がなくなってきたと感じたら、これも紫外線劣化のサインです。チョーキングと同時に進んでいることがほとんどです。
サイディングの継ぎ目やサッシまわりに詰められているシーリング(コーキング)は、本来やわらかい弾力があります。表面がツルッとしておらず、割れている・肉やせして隙間ができている・奥が見えてしまっている——こうした状態は劣化のサインです。ここが切れると、そこから雨水が入りやすくなります。
雨戸、手すり、庇(ひさし)などの鉄部にサビが出ていないかもチェックポイントです。サビは進行すると素材そのものを傷めるため、早めの対処が有効です。
ベランダの下から天井を見上げたときや、軒天(のきてん)にシミがある場合、雨漏りが始まっているサインかもしれません。ただし、単なる汚れの場合もあるため、シミを見つけたら状況を記録しておき、プロに確認してもらうのがおすすめです。
| 劣化サイン | 見分け方 | 緊急度の目安 |
|---|---|---|
| チョーキング | こすると粉が手に付く | 塗り替え検討のサイン(中) |
| ヘアークラック(〜0.3mm) | 髪の毛のような細いひび | 経過観察(低〜中) |
| 構造クラック(0.3mm〜) | 太い/周囲が黒ずむ | 早めに相談(高) |
| コケ・カビ | 北側・日陰に発生 | 少量なら経過観察(低) |
| 塗膜の剥がれ・膨れ | ベロン/ぷっくり | 早めに相談(高) |
| シーリング切れ | 割れ・肉やせ・隙間 | 早めに相談(中〜高) |
| 雨染み(軒天・ベランダ下) | 天井・裏側のシミ | 早めに相談(高) |
「うちも当てはまるかも…」と思ったら
当てはまるサインがあっても、すぐに工事が必要とは限りません。
まずは診断士が、本当に工事が必要な状態かどうかを確認します。
ご依頼の有無にかかわらず現地調査は無料です。
劣化サインは、すべてが「今すぐ工事」ではありません。緊急度を整理すると、判断しやすくなります。
特に「水を吸っているサイン」(黒ずんだひび割れ、剥がれ、雨染み)は、放置すると外壁材の変形や雨漏りに進みやすいため、早めの確認をおすすめします。逆に言えば、軽いチョーキングやコケだけで慌てて高額な工事を契約する必要はありません。
ここまで紹介した自己診断はとても有効ですが、限界もあります。屋根の上や壁の高い位置は、地上からは正確に確認できません。
そして繰り返しになりますが、屋根は転落の危険があるため、ご自身で登るのは絶対に避けてください。
そこで役立つのがドローンによる診断です。ドローンならカメラのズーム機能で、ひび割れはもちろん、コケ・カビ、屋根の釘浮きまで確認できます。人が登らないので安全で、屋根の劣化状態を短時間で把握できます。「自分でチェックしてみて気になる点があった」という段階でも、まずは無料で診てもらうのが安心です。
A. チョーキングは塗り替えを検討するサインですが、「今すぐ」を意味するわけではありません。他の劣化サイン(剥がれ・構造クラック・雨染みなど)の有無とあわせて、総合的に判断するのが適切です。まずは状態を確認してもらいましょう。
A. はい。付く粉は外壁の顔料の色なので、青い壁なら青、白い壁なら白い粉が付きます。色付きの粉でもチョーキングです。
A. 目安として幅0.3mmまでは「ヘアークラック」で表面だけの割れが多く、0.3mmを超える「構造クラック」は奥まで割れている可能性があります。特にひび割れ周辺が黒ずんでいる場合は、水を吸っているサインなので早めの確認をおすすめします。
A. 屋根に登るのは大変危険で、転落事故のもとになります。ご自身では登らず、ドローン診断など、人が登らずに確認できる方法をご利用ください。
A. 少量であれば緊急性は高くありません。ただし、水分を多く含んで広がってきた場合は要注意です。気になる場合は、他の劣化サインとあわせて確認してもらうと安心です。
外壁の劣化は、専門知識がなくても「サイン」を知っていれば、ある程度は自分でチェックできます。
「これって大丈夫かな?」と思ったら、その状態をそのままにせず、一度プロの目で確認してもらうのが安心です。東京・神奈川・埼玉・千葉の一部で外壁・屋根が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。