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RC造(鉄筋コンクリート造)の建物は耐久性に優れていますが、塗装前の下地補修が不十分だと、塗膜剥がれ・爆裂・雨漏りといった重大なトラブルに直結します。
ここでは、RC造外壁で必ず行うべき下地補修の流れと、その重要性を専門店の視点からわかりやすく解説します。
今回は、板橋区のRC造(鉄筋コンクリート造)の物件の修繕工事を行ないました。
この工事の実際の写真を載せながら解説していきます。

RC造はコンクリートで構成されており、微細なひび割れからでも雨水が侵入することがあります。
放置すると内部の鉄筋が錆び、膨張して外壁が“爆裂”することもあります。
劣化した下地に塗装をしても、
すぐに膨れる
表面が剥がれる
早期劣化につながる
といったリスクが高まります。
塗料の性能を引き出すためには、塗装前に下地を正しく調査し、補修することが絶対条件です。

下地補修の第一歩となるのが打診調査です。
専用の打診棒で外壁を叩き、音の違いから、
浮き
塗膜剥離
爆裂
などの劣化を判断します。
タイル・モルタルの「浮き」は見た目だけでは分からないため、RC造では打診調査が欠かせません。
表面材が下地から剥がれている状態です。
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補修方法
ピンニング工法(ステンレスピンを打ち込み固定)
樹脂注入による密着回復
浮きを放置すると落下事故につながるため、早期の補修が必要です。
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クラック幅や深さによって補修内容が変わります。
補修方法例
0.3mm以下:シーリング材充填
0.3mm以上:Uカット・Vカット後に充填
塗膜浮き:剥離後に樹脂モルタル補修

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↑不具合が起きている物件の事例
RC造の下地は、補修後に適切な乾燥期間を設ける必要があります。
塗膜の密着不良
再膨れ
内部結露
長期耐久性の低下
特に雨天後や冬季は乾燥に時間がかかるため、建物の状態に合わせた工程管理が欠かせません。
下地補修と乾燥が完了して初めて、
高圧洗浄
下塗り
中塗り
上塗り
といった通常の塗装工程へ移行します。
RC造では一般住宅より下地工程が多いため、塗装期間が延びる場合がありますが、耐久性のために必要なプロセスです。
RC造の外壁塗装は、見た目の美しさだけではなく、
下地補修の精度
乾燥管理
工程管理
で耐久性が大きく変わります。
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下地工事を適切に行えば、
塗膜剥がれ・雨漏り・爆裂リスクを大幅に減らし、建物寿命を延ばすことができます。

RC造の外壁塗装で最も重要なのは、
“どれだけ丁寧に下地を直したか” です。
外壁診断では、
打診調査で劣化を正確に把握
浮き・爆裂などの補修
十分な乾燥
を行うことで、塗装の耐久性は大きく変わります。
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次回は「RC造 外壁塗装編」として、実際の塗装工程を詳しく解説します。
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